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ホームレスに人権はあるのか?
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今日は徹夜で仕事を整理していた。ようやくかなりラクになった。

 そんな酷寒の大阪でホームレスに明暗。一人は昨日ホームレスで公園住まいながら、免許証や保険証などの市民生活に多大な不自由が伴うということを不服に大阪地裁へ北区区長宛てに「公園」を住所名として認知せよという訴訟を起こしていた。それがよもやの勝訴。以下は朝日の抜粋。

「大阪市北区の公園でテント生活をしている男性が、公園を住所と認めないのは不当として、北区長を相手に転居届の不受理処分の取り消しを求めた行政訴訟の判決が27日、大阪地裁であった。西川知一郎裁判長は「原告のテントは生活の本拠としての実体を備えており、住民基本台帳法でいう住所にあたる」と認定。公園の占用許可を受けていないことなどを理由に受理しないことは許されないとして、区の不受理処分を取り消した。

 厚生労働省の調査では、03年時点でホームレスは全国に約2万5300人。大阪市はこのうち約6600人が暮らしている。公園を生活の本拠と認めたこの日の判決は、自治体のホームレス行政にも影響を与える可能性がある。訴えていたのは、山内勇志さん(55)。
 判決によると、山内さんは98〜99年ごろに同市住吉区のパチンコ店寮から扇町公園に移り住み、00年ごろからは公園内に組み立てたテントで生活を始めた。04年3月、テントの所在地を住所とする転居届を北区役所に出したが、「公園の適正利用を妨げる」として受理されなかった。「このままでは住民登録が消され、健康保険に加入できなくなる」などとして提訴した。
 判決は、まず住民基本台帳法が定める「住所」について「生活に最も関係の深い全生活の中心を指す」とした。その上で、山内さんのテントの所在地が住所にあたるかどうかを検討。テントが、食事の場所や居間として利用され、日雇い労働などの仕事に出かけている▽角材やベニヤ板で組み立てられ、四隅にくいが打ち込まれて地面に固定された構造物にあたる――と指摘。「原告のテントは客観的に生活の本拠としての実体を備えている」と述べた。 区側は「占有権のないテントはいずれ撤去されるから居住の事実があるとは認められない」と主張していた。
 これに対し、判決は原告の占有権は認められないとした上で、「住民基本台帳は住民の居住の事実を正確に記録するのが目的であり、占有権と生活の本拠として実体があるかどうかは無関係。占有権を有していないことを理由に転居届を受理しないのは許されない」と退けた。」・・・

  http://www.asahi.com/national/update/0127/OSK200601270037.html

 これは便宜的な粋な計らいであり、普遍的に適用されるような判例にはなりにくいと思うが、なかなかいい判決文だ。「住まいとしての実体」としてのテントを仮定の住所と定めたということだ。また本拠を仮定しておくことで、健康保険や年金、さらに運転免許や選挙権なども認められることになる。よもやの逆転勝利に怪哉を叫びたい。

 一方の暗。

 大阪市のうつぼ公園や場内の西公園の市の勧告を聞かず居残ったホームレス約20人が強制退去された。

http://ime.nu/www.asahi.com/national/update/0130/OSK200601300030.html
より同じく要約。

 大阪市内の野宿者は03年の厚生労働省の調査で約6600人で全国の約2万5300人の4分の1を占める。 大阪城公園では3〜5月に「全国都市緑化おおさかフェア」が、靭公園では5月に「世界バラ会議」が開かれるため、 市は昨年10月から、両公園で暮らす野宿者に市の施設への入居を勧めてきた。 しかし、20人以上が「施設は不自由だ」などとして応じなかったため、今月18日から強制排除に向けた手続きを始め、 24日に最後通告に当たる代執行令書を交付していた。

 結果的に居残ったホームレス20人ほどは、市当局によって

    「公園整備の妨げになる」


として、「行政代執行法」に基づき、靭(うつぼ)公園(西区)と
大阪城公園(中央区)に建てられた野宿者のテントの強制撤去を始めた。
市職員約310人、民間会社の警備員350人を動員し、計22テントを取り壊す。 このうち、15テントが集まる靭公園では、野宿者や支援者ら約50人が激しく抗議し、市側ともみあいになった。

 という件。両者の違いは前者の上告審に影を落とすかもしれない。
確かに都心中心で観光地にあり、国際的フェスタ、イベントがある契機には
このようなホームレスの強制退去はしばしば行われる。
 それにしても大阪にホームレスがなんと多いことだろう。昨月大阪で遊んできたが、難波にもリヤカーにダンボールを山積みして引いているホームレスのおじさんが数人いた。なんというか都市光景になじんでマッチしていた。東京よりは格段に多い。大阪では一つの階層になっている感さえ受ける。全国ホームレス人口の4分の1を大阪が占めているとのことだから、驚きだ。

 ホームレスと住民基本台帳。市民権と居住権という自由とそれにセットで付随する多くの市民権。一方の強制退去とホームレスにも忌避される収容施設。明暗が分かれた。大阪市の悪しき見栄と一片の良心がこの二つの裁判のコントラストとなって現われた。

 土地と居住権と市民権、これはやはり不可分なのだ。公園住居者でもそこが定住地と認知されれば市民として認められるのだ。そこが自治体政府の「公共」にとって邪魔な場所ならば、排除されてしまう。ファッショ。線引きはやはりイベントへの見栄っぱり意外に考えられないので納得出来ない一件である。都市行政の外向きの見栄と内向きのひとかけらの良心のコントラスト。

 上から見ると行政側の対応の違いに眼が行くが、ホームレスは平等な扱いを受けていないし、退去させられた人々は居住権も市民権も認められなかったということだ。

人間としての尊厳の社会的認知と存在の否認。
土地と住居は人間の市民権の第一の証明書であり、尊厳ある人間的生活を送るためのパスポートである。それが良く分かった一件だ。人間とは?住居とは?人間の実存的課題。

 そして弱者にそのまなざしは向けられるべきであろう。
ホームレスの人権とは?後者の強制退去に関しては、ホームレスは人間ではないという宣告に等しいのではないか?ホームレスは人間ではないのか?
 ホームレスに尊厳を!ホームレスに人権を!
|  6条麦茶 | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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